フジテレビ系列「SMAP×SMAP」の番組内で、当時ジャニーズ事務所に所属していたSMAPメンバーが解散騒動の経緯を説明。
黒いカーテンの前にはスーツ姿の5人が並び、それぞれが視聴者にメッセージを述べる形で進行しました。
メッセージの最後にあたる22時22分には、瞬間最高視聴率37.2%と高視聴率を記録しています。
しかし、メンバーの立ち位置や発言の内容、そして衣装の差など木村拓哉さんと他のメンバー4人との間に、意図的な差を付ける演出があったことで物議を呼びました。
TwitterなどのSNS上では「ジャニーズ事務所がメンバーに無理やり謝罪させた」として、これは「公開処刑」だと話題になったのです。
今回は、放送作家の鈴木おさむ氏の小説「20160118」が、12月9日発売の「文藝春秋」に掲載され、物議を醸していることについて、お話ししたいと思います。
鈴木おさむ氏がSMAP公開処刑の裏側を大暴露!
「SMAP×SMAP」の番組の演出を行なった放送作家の鈴木おさむ氏が「文藝春秋」で発表した小説「20160118」が話題となっています。
この小説で、鈴木おさむ氏が描いたのは、2016年1月18日に「SMAP×SMAP」で放送されたSMAP解散騒動に対し公開処刑ともいえる、メンバー5人が生放送での経緯説明の裏側を想像させるものでした。
2016年12月31日に正式に解散したSMAPですが、まもなく解散から6年が過ぎようとしています。
当時「SMAP×SMAP」の構成作家で中心だった鈴木おさむ氏は、これまでも自身の人気Youtubeチャンネルなどで「公開処刑」の日のことや「SMAP×SMAP」の最終回の裏側など、その時の自身の心境について語ってきました。
今回、発表された「20160118」は、あくまでも小説とされていますが、鈴木おさむ氏が見たものや感じたことが書かれているといいます。
生放送の前日の夜、突然番組の内容を変更することや、直接メンバー5人の口から解散騒動について説明することなど、鈴木おさむ氏が台本を用意したことなどが明らかにされています。
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「ソウギョウケ」の生放送1時間前のダメ出し…
この小説の中では、どんな事にも常に全力で臨んできた「タクヤ」、いつもグループを俯瞰的に見てきた「リーダー」など、登場するメンバー5人それぞれの個性が描かれています。
鈴木おさむ氏を含む、番組プロデューサーや関係者は、メンバー5人が生放送で語る言葉を、本人たちにヒヤリングした上で書き出していったそうです。
いつも全国の人々を笑顔にしてくれたメンバー5人に、鈴木おさむ氏は悲しく辛い言葉を口にさせたくない思いで、台本の内容は解散騒動でファンや関係者に迷惑をかけてしまった事に対する、謝罪の言葉が書かれていたというのです。
しかし、生放送1時間前に、ある大物人物から台本の内容についてダメ出しが入った事が明らかになります。
小説内では「ソウギョウケ」のトップの一人で、超巨大プロダクションを築いてきた女性とされていますが、その大物人物こそ今は亡き「メリー喜多川」さんだというのです。
SMAP解散騒動の真相が明らかに
「メリー喜多川」さんからの猛烈な台本へのダメ出しはA4用紙に綴られ、生放送中にメンバー5人が絶対に言うべき言葉が書かれていたといいます。
番組プロデューサーや鈴木おさむ氏を含む演出家はこの指示を受け、当初5人で説明する予定だったはずの放送が、1対4の放送になってしまうのではと危惧したそうです。
しかし、鈴木おさむ氏らはジャニーズ事務所のトップからの指示に従うしか方法がなかったようで、そこで頼ったのが「草彅剛さん」だったらしいのです。
鈴木おさむ氏らは草彅剛さんの楽屋へ向かい、あるお願いをしたそうなのです。
そして、生放送が始まると草彅剛さんはこのように話し始めました。
みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。
本当に感謝しています。
今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、いま僕らはここに立ててます。
5人でここに集まれたことを安心しています。
つまり、草彅剛さんがこの状況を受け止め、自らが犠牲となりメリーさんからの言葉を代弁したことのようなのです。
当時の報道によれば「ジャニーさんに謝る機会を」という部分は、本来リーダーの中居正広さんが言うはずだったみたいです。
しかし、中居正広さんはこの言葉を自ら発言することに難色を示したようで、代わりに引き受けたのが草彅剛さんだったとされています。
これにより、木村拓哉さんを除くメンバー4人と、木村さんの考えが相反していることが明らかになってしまったのです。
これには、お互いがお互いの考えがある中で、色々なことを飲み込んできたと思います。
ですが、この一件を境に木村拓哉さんは世間から、SMAP解散の「戦犯」として扱われるようになってしまいます。
6年前のあの日に、出来上がった台本を読まされたメンバー5人の胸中には、ただならぬ思いがあったのではないでしょうか。
これらを踏まえ、今回の小説では「生公開処刑」の裏で、メンバー5人だけでなく鈴木おさむ氏をはじめとした演出家にも、多くの葛藤や逡巡があったと分かりました。
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SMAPメンバー5人の台本に記された言葉
今日は、2016年1月18日です。
先週から我々SMAPのことで世間をおさがわせしました。
そしてたくさんの方々に、たくさんのご心配とご迷惑をおかけしました。
このままの状態だとSMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、今日は自分たち5人が、しっかり顔をそろえて、みなさんに報告することが何よりも大切だと思いましたので、本当に勝手だったのですが、このような時間をいただきました。木村拓哉
この度は、僕たちのことでお騒がせしてしまったこと申し訳なく思っております。
これからの自分たちの姿を見ていただき、そして応援していただけるように精一杯がんばっていきますので、これからもよろしくお願いいたします。稲垣吾郎
本当にたくさんの方々にしんぱいをかけてしまい、そして不安にさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
皆さまと一緒にまた、今日からいっぱい笑顔を作っていきたいと思っています。
よろしくお願いします。香取慎吾
今回の件でSMAPがどれだけ皆さんに支えていただいているのかということを改めて強く感じました。
本当に申し訳ございませんでした。
これからも、よろしくお願いいたします。中居正広
みなさんの言葉で気づいたこともたくさんありました。
本当に感謝しています。
今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、いま僕らはここに立ててます。
5人でここに集まれたことを安心しています。草彅剛
最後には、木村拓哉さんが「最後に、これから自分たちは何があってもまえを見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さんよろしくお願いいたします」とし、全員で頭を下げ一礼したのです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、放送作家の鈴木おさむ氏の小説「20160118」が、12月9日発売の「文藝春秋」に掲載され、物議を醸していることについて、お話ししてきました。
「SMAP×SMAP」の番組内での謝罪会見について、当時ネット上では「ジャニーズ事務所がメンバー5人に無理やり謝罪させた」という声が上がっており、中居正広さんが自身の手をつねっていたことも話題になりました。
これで、放送倫理・番組向上機構には、1月中に約2800件もの意見が寄せられたことで、公式サイトのアクセスがダウンしたのも有名なはなしです。
謝罪会見から6年、各々メンバーが活躍するなか、中居正広さんの長期芸能活動休止のニュース。
SMAP再結成の噂も聞こえるなか、今回の鈴木おさむ氏の小説の内容について、ファンの間では色々な憶測が飛びかうことでしょう。
あの時何が起こっていたのか、メンバーの絆はまだ結ばれているのか気になるところです。
これからの動向にも注目していきたいですね。
最後までありがとうございました。
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