航空祭の最大の見どころとして、多くの観客を魅了するブルーインパルス。
息をのむような編隊飛行やアクロバット飛行を繰り広げる彼らは、航空自衛隊の中でも選ばれた精鋭たちです。
しかし、ブルーインパルスのパイロットになれるのはごく一握りのエリートのみ。
彼らはどのような選抜過程を経て、どんな訓練を積み、どのような役割を担っているのでしょうか?
さらに、パイロットごとに与えられる「TACネーム(タックネーム)」も注目のポイント。
これは、パイロット同士が付け合うコールサインであり、その人の特徴やエピソードが込められた特別な名前です。
本記事では、2025年最新のブルーインパルスのパイロットメンバーを徹底紹介!
✔ それぞれの役割や経歴
✔ TACネームの意味
✔ ブルーインパルスのパイロットになるための選抜条件と厳しい訓練
これを読めば、次の航空祭がもっと楽しみになること間違いなしです!
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ブルーインパルスとは?その役割と魅力
航空祭のハイライトとして圧倒的な存在感を放つブルーインパルス。
その華麗なアクロバット飛行は、多くの観客を魅了し続けています。
しかし、ブルーインパルスはただの「ショーチーム」ではありません。
彼らの任務や、飛行展示が持つ意義を深掘りしていきます。
ブルーインパルスの歴史と任務
📌 1960年に誕生した「空の広報官」
ブルーインパルスの正式名称は、「航空自衛隊 第4航空団 第11飛行隊」と言います。
1960年に前身となる「空中機動研究班」が発足し、現在のブルーインパルスへと進化しました。
📌 これまでの主要機種
✅ 1960年~1981年:F-86F セイバー(初代機)
✅ 1982年~1995年:T-2(超音速機)
✅ 1996年~現在:T-4(現行機種)
現在使用されているT-4は、国産の中等練習機であり、精密な飛行が可能な機体。
パイロットたちはこのT-4を駆り、完璧なフォーメーションを維持しながら演技を披露します。
ブルーインパルスの3つの役割
1. 航空自衛隊のPR活動(広報任務)
ブルーインパルスは、航空祭やイベントにおいて航空自衛隊の存在をアピールする「空の広報官」。
その美しい演技を通じて、多くの人々に航空自衛隊の技術力や魅力を伝えています。
2. 国民の士気向上と防衛意識の醸成
航空祭の展示飛行だけでなく、スポーツイベントや国民的行事でも活躍しています。
特に有名なのは、1964年の東京オリンピック開会式での五輪マーク飛行です。
こうしたイベント参加を通じて、国民の士気向上に貢献しています。
3. 精密飛行技術の向上と後進の育成
ブルーインパルスのパイロットたちは、航空自衛隊のトップクラスの技術を持つ精鋭たちです。
彼らの高い操縦技術は、他の戦闘機部隊にも活かされ、後進の育成にも貢献しています。
ブルーインパルスの代表的な飛行演目
ブルーインパルスの飛行展示は、単なる「アクロバット飛行」ではありません。
緻密な計算のもと、観客の心を打つ演目が組み込まれています。
📌 代表的な演目
✈ ダイヤモンド隊形(4機が菱形を組みながら飛行)
✈ スタークロス(複数機が交差し、星型の軌跡を描く)
✈ バーティカルキューピッド(2機がハート型のスモークを描き、中央に矢が刺さるような演技)
✈ デルタロール(6機が三角形を維持しながらロール)
特に、スモークを活用した演目は航空祭のハイライト!
「どの位置から見ると一番美しく見えるのか?」を考えながら観覧すると、より楽しめますよ。
航空祭におけるブルーインパルスの存在意義
ブルーインパルスの飛行は、ただの「ショー」ではなく、航空祭における最大の魅力であり、観客との一体感を生み出す存在でもあります。
ブルーインパルスが来る航空祭は、例年よりも観客数が大幅アップし、航空祭の目玉として全国の航空ファンが駆けつけることでも知られています。
飛行展示を見た子どもたちが、「ボクも将来パイロットになりたい!」と夢を持つきっかけにもなっているのです。
このように、ブルーインパルスの存在は単なる「展示飛行」にとどまらず、航空自衛隊の広報・技術向上・防衛意識の向上に大きく貢献しています。
2025年最新!ブルーインパルスのパイロットメンバー紹介
ブルーインパルスは、航空自衛隊の公式アクロバット飛行チームとして、多くの航空ファンを魅了しています。
その華麗な展示飛行の背後には、精鋭のパイロットたちの卓越した技術とチームワークがあります。
ここでは、2025年時点のブルーインパルスのパイロットメンバーをご紹介します。
1番機(リーダー)
飛行隊長:江尻 卓 2等空佐(TACネーム:EDGE)
- 生年月日:昭和58年4月18日
- 出身地:長野県
- 最終学歴:上田高校→航空学生第50期
- 前職:統合幕僚監部報道官
2023年7月にブルーインパルスの飛行隊長に就任。
リーダーとしてチームを統率し、高度な編隊飛行を指揮しています。
TACネーム「EDGE」は、名字の「江尻(えじり)」に由来しています。
飛行班長:川島 良介 3等空佐(TACネーム:BENGAL)
- 生年月日:昭和60年7月16日
- 出身地:北海道
- 最終学歴:航空自衛隊生徒第55期
- 前職:第201飛行隊(F-15)
2023年春に展示飛行デビュー。
飛行班長として、飛行隊長をサポートし、チーム全体の飛行訓練や安全管理を担当しています。
TACネーム「BENGAL」は、俳優のベンガルさんに似ていることから名付けられました。
2番機(左翼)
飛行班員:松永 大誠 1等空尉(TACネーム:SPOCK)
- 生年月日:平成4年8月10日
- 出身地:熊本県
- 最終学歴:防衛大学校第59期
- 前職:第6飛行隊(F-2)
2024年3月に展示飛行デビュー。
2番機として、編隊の左翼を担当し、隊形変換時の移動速度の基準となる重要な役割を担っています。
TACネーム「SPOCK」は、SFドラマ「スタートレック」のスポック船長に似ていることから名付けられました。
3番機(右翼)
飛行班員:藏元 文弥 1等空尉(TACネーム:CORK)
- 生年月日:平成4年6月30日
- 出身地:宮崎県
- 最終学歴:都城高等専門学校→航空学生第67期
- 前職:第304飛行隊(F-15)
2022年7月に着任し、2025年がブルーインパルス最後の年となります。
3番機として編隊の右翼を担当し、最も若いパイロットが配置されるポジションです。
TACネーム「CORK」は、名字の「藏」とお酒好きなことから名付けられました。
飛行班員:松浦 翔矢 2等空尉(TACネーム:JUSTIN)
- 生年月日:平成5年5月15日
- 出身地:福岡県
- 最終学歴:防衛大学校第60期
- 前職:第8飛行隊(F-2)
2024年3月にブルーインパルスに配属された1年目のパイロットです。
師匠である藏元1等空尉から3番機の伝統を受け継いでいます。
TACネーム「JUSTIN」は、ジャスティン・ビーバーに似ていることから名付けられました。
4番機(後尾)
飛行班員:佐藤 裕介 1等空尉(TACネーム:REACH)
- 生年月日:平成3年6月21日
- 出身地:北海道
- 最終学歴:札幌手稲高校→航空学生第66期
- 前職:第203飛行隊(F-15)
2023年3月に着任し、2024年に展示飛行デビュー。
4番機として編隊の後尾を務め、隊形のバランスをチェックし、僚機にアドバイスを行います。
TACネーム「REACH」は、同じ名字の先輩2名から一文字ずつもらい命名されました。
5番機(リードソロ)
飛行班員:藤井 正和 3等空佐(TACネーム:ZEEK)
- 生年月日:昭和60年7月16日
- 出身地:山口県
- 最終学歴:大津高校→航空学生第60期
- 前職:第204飛行隊(F-15)
2022年7月に着任。
高校時代に戦闘機パイロットを志し、ブルーインパルスの5番機パイロットとして活躍中です。
TACネーム「ZEEK」は、名前の「藤井くん」から派生しています。
飛行班員:浦 祐眞 3等空佐(TACネーム:MICKEY)
- 生年月日:平成元年9月30日
- 出身地:長崎県
- 最終学歴:佐世保南高校→航空学生第63期
- 前職:第204飛行隊(F-15)
2024年10月に着任。
幼少期からブルーインパルスに憧れ、念願のパイロットとなりました。
TACネーム「MICKEY」の由来は明らかにされていませんが、親しみやすいキャラクターが由来とされています。
6番機(サポートソロ)
飛行班員:加藤 拓也 1等空尉(TACネーム:FALCON)
- 生年月日:平成元年9月30日
- 出身地:岐阜県
- 最終学歴:可児高校→航空学生第65期
- 前職:第303飛行隊(F-15)
2022年2月に着任。
岐阜基地で見たブルーインパルスに憧れ、パイロットの道へ進みました。
TACネーム「FALCON」は、同じ名字の加藤建夫中佐に由来し、「隼(はやぶさ)」を意味します。
飛行班員:浅香 光司 1等空尉(TACネーム:TAKA)
- 生年月日:平成4年4月13日
- 出身地:香川県
- 最終学歴:坂出高校→航空学生第67期
- 前職:第304飛行隊(F-15)
2024年3月に着任。
ブルーインパルスへの憧れからパイロットとなり、現在は6番機として活躍中です。
TACネーム「TAKA」は、両親が貴乃花親方のファンであり、本名の「光司」も貴乃花親方に由来することから名付けられました。
これらのパイロットたちは、それぞれの経験と情熱を持ってブルーインパルスの任務に貢献しています。
彼らの卓越した技術とチームワークが、美しいアクロバット飛行を支えています。
TACネームとは?ブルーインパルスパイロットのコールサインの秘密
ブルーインパルスのパイロットたちには、それぞれ「TACネーム(タックネーム)」と呼ばれるコールサインが与えられます。
「EDGE」「FALCON」「ZEEK」など、個性的な名前が多いですが、これらはどのように決められているのでしょうか?
ここでは、TACネームの意味や由来、過去のユニークなネームを紹介します。
TACネームとは?その役割と意味
📌 TACネームはパイロットの“もう一つの名前
TACネームは、戦闘機パイロットが持つ「コールサイン」の一種で、
✔ チーム内での呼び名
✔ 無線通信時の識別名
✔ パイロットの特徴を表す象徴的な名前
として使われます。
特に、ブルーインパルスのような編隊飛行では、パイロット同士の迅速なコミュニケーションが必要不可欠。
例えば「佐藤1尉!」ではなく、「REACH!」と呼ぶことで、瞬時に指示を伝えられるのです。
TACネームはどうやって決まる?
📌 TACネームは上官や仲間が命名する
ブルーインパルスのTACネームは、自分で決めるのではなく、
✔ 飛行隊の先輩や仲間たちが命名
✔ パイロットの性格や特技、特徴に由来
するのが伝統です。
例えば…
✅ 「EDGE」 → 江尻卓隊長の名字(EJIRI)が由来
✅ 「FALCON」 → 加藤隊員の名字が、戦時中の「隼(はやぶさ)」乗りの加藤建夫中佐と同じため
✅ 「CORK」 → 藏元隊員の「藏(くら)」にちなんで、お酒関連の「CORK(コルク)」
このように、TACネームにはパイロットたちの個性やストーリーが込められています。
過去のユニークなTACネーム一覧
📌 歴代のブルーインパルスパイロットのTACネームから、特にユニークなTACネーム!
✅ 「MICKEY」 → 名前の響きが「ミッキー」に似ていたため
✅ 「SPIDER」 → クモのように俊敏な動きのパイロットだったため
✅ 「SAMURAI」 → 武士道精神を重んじるパイロットに敬意を表して
✅ 「WOLF」 → 野生的な飛行スタイルから命名
✅ 「ZEEK」 → パイロットの名前「藤井くん」から派生
TACネームは、そのパイロットが持つキャラクターを象徴するユニークなものばかり。
命名の背景を知ると、航空祭でのブルーインパルスの飛行がさらに楽しくなります。
ブルーインパルスを航空祭で楽しむためのポイント
ブルーインパルスの展示飛行を最高の環境で楽しむには、事前準備がとても重要です。
「どこで見るのがベスト?」「飛行スケジュールは?」「綺麗に写真を撮るには?」そんな疑問を解決するため、ブルーインパルスを存分に楽しむためのポイントを紹介します。
飛行スケジュールの確認方法
ブルーインパルスの展示飛行は、天候や航空祭の進行によって変更されることがあるため、最新情報をチェックすることが大切!
📌 飛行スケジュールを確認する方法
✅ 航空自衛隊公式サイト → 航空自衛隊ブルーインパルス
✅ 航空祭の公式SNS・X(旧Twitter) → 最新情報や時間変更の速報が流れる
✅ 航空ファン向け掲示板・フォーラム → 実際に現地にいる人のリアルタイム情報も
✔ 特に「天候による飛行中止情報」は、前日・当日朝に必ずチェック!
ブルーインパルスを最高のポジションで観覧するには?
ブルーインパルスの飛行展示は、見る場所によって迫力が大きく変わります。
会場内でのベストスポットや、混雑を避けてゆっくり観覧できる穴場スポットを紹介します。
会場内のベスト観覧スポット
✅ 滑走路正面エリア(メインスタンド付近)
→ 迫力満点の正面飛行を体感!ダイヤモンド隊形やキューピッドのハートマークが綺麗に見える
→ デメリット:混雑必至!早朝から場所取りが必要
✅ 滑走路の端付近(サイドエリア)
→ 低空飛行時の機体を間近で見られる!
→ サイドローパスや高速機動の迫力が楽しめる
混雑を避けられる穴場スポット
✅ 基地周辺の公園・河川敷(事前リサーチ必須)
→ 航空祭の会場外からも飛行が見える場所がある!
→ 例:小牧基地の場合、三ツ渕公園や味岡公園が比較的見やすい
✔ 公式エリアの混雑を避けたいなら、基地周辺の広いスペースを事前にチェック!
ブルーインパルスの飛行を撮影するコツ
「ブルーインパルスをかっこよく撮影したい!」そんな方のために、カメラ設定や撮影のポイントを紹介します。
カメラの基本設定
✅ シャッタースピード:1/1000秒以上(動きが速いのでブレを防ぐ)
✅ ISO感度:天候に応じて100〜400(快晴なら100、曇りなら400程度)
✅ 連写モードを活用!(決定的な瞬間を逃さないために)
おすすめの撮影シーン
✅ ダイヤモンド隊形飛行(4機が正確に揃うシーン)
✅ バーティカルキューピッド(ハートと矢のスモークを撮影)
✅ スモークを活かしたアートショット!
✔ 望遠レンズ(200mm以上)を使うと、より迫力のある写真が撮れる!
まとめ|ブルーインパルスの魅力とパイロットたちの情熱
ブルーインパルスは、航空自衛隊の「空の広報官」として、多くの人々を魅了するアクロバット飛行を披露しています。
しかし、その華麗なパフォーマンスの裏には、精鋭パイロットたちの努力と情熱が詰まっています。
この記事では、2025年最新のブルーインパルスのパイロットメンバーやTACネームの由来、飛行展示を楽しむためのポイントを紹介しました。
航空祭でブルーインパルスの飛行を見ると、彼らの鍛え抜かれた技術とチームワークの素晴らしさを実感できます。
そして、パイロットの個性やTACネームの由来を知ることで、さらに興味が湧いてくるはず。
「彼らはどのようにしてブルーインパルスのパイロットになったのか?」
「訓練内容や選抜基準はどれほど厳しいのか?」
そんな疑問を解決するために、「ブルーインパルスのパイロットになるには?」 の記事もあわせてチェックしてみてください!
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